鉄筋コンクリート造の寿命はよく質問されます。
新耐震基準後の建物でも既に築37年経過しています。
建物の法定耐用年数は、鉄筋コンクリート構造の住宅等で 47 年となっていますが、これは減価償却資産の耐用年数で建物の物理的寿命を示すものではありません。
現在でも築100年超えの鉄筋コンクリート造の建物は現役で活躍しています。
取りこわされている鉄筋コンクリート造建築物の多くは、建物の寿命では無く機能面や経済的な理由が大半です。
現在調査をしている建物は築６５年選手ですが、大切に使われているのでまだまだ現役続行です。
まずは屋上の防水と外壁の塗替えで計画しています。
調査の前に、既存の図面が無いので復元してから調査して、劣化部分や現状を確認し極力正確な現状把握をしていきます。
設計前の調査では足場を掛けずに行いますので目視検査を主に行い、手の届く範囲で浮きや劣化の状況を把握します。
建物を使い続けるのに一番大切なことは定期的にメンテナンスを施すことだと思います。
